終活の中で家系図作成をするメリットとは？家系図の活用方法についても紹介

人生を振り返り、これからのことを考える「終活」の一つとして、家系図を作成することにはいろいろなメリットがあります。家系図を作ったものの、しまったままになっていませんか。家系図には便利に使う方法がたくさんあります。

今回は、終活で家系図を作成するメリットと活用方法についてご紹介します。

終活について

近年は終活という言葉をよく耳にしますが、実際はどのような活動なのでしょうか。ここでは、終活の基本やメリットについて解説します。

終活は、自分の死と向き合い、自分らしい人生を送り、最後を全うするための準備のことです。2009年にある週刊誌で使用されたことをきっかけに、少しずつ広まっていきました。

高齢化が進む日本では、人生の終わり方について考えるため、終活を行う方が増えています。具体的には、エンディングノートの作成や葬儀・お墓の準備、遺言書の作成などです。ただし、終活には人それぞれの形があるため、これに限りません。

終活を行うメリットは、残される家族の負担を減らせる点にあります。大切な人が亡くなった後、残された家族には経済的・肉体的・精神的負担が生じることも少なくありません。終活を通して自分の思いを形にすれば、こうした負担を和らげることが可能です。

また、残りの時間を有効活用できるほか、人生を最後まで前向きに生きられるようになるでしょう。

終活の方法は人それぞれですが、家系図を作成する手もあります。残される家族や子孫のためにも、家系図を作成してみてはいかがでしょうか。以下では、終活で家系図を作成する4つのメリットをご紹介します。

家系図は、自分の人生を見つめ直し、語り継いでいくきっかけをくれます。家系図を作成すれば、一族や自分のルーツを知り、それを後世に伝えやすくなります。また、自分と親族の関係が視覚的にわかるため、関係性を振り返るきっかけにもなるでしょう。

終活の一環で、自分自身の人生を見つめ直すことは決して珍しくありません。親族との関係を振り返りたいときなど、人生を深く見つめ直したい場合には家系図がふさわしいと言えます。

相続の手続きに活用できる点も家系図のメリットです。自分が亡くなった後、残された家族は遺産の相続手続きをする必要があります。しかし、相続人を確定させるために、家族・親族の戸籍を取り寄せるなど、多くの時間と費用を費やすケースも珍しくありません。

このようなときに家系図があれば、作業負担が減り、遺産分割協議を行いやすくなるでしょう。

家系図は、遺言書を作成する際にも活用できます。遺言書には、親族に対して相続や遺産分割に関する内容や、親族への感謝の気持ちを盛り込むのが一般的です。しかし、自分の親族が多い場合、相続人が把握できず、なかなか遺言書の内容がまとまらないこともあります。

しかし、家系図があれば自分と親族の関係が一目で把握できるので、遺言書の内容をまとめやすくなるでしょう。

エンディングノートを書くときに活用できるのもメリットです。大半のエンディングノートには、家系図を記入する欄が設けられています。家系図を作成しておけば、記入がスムーズになるのはもちろん、正確な情報を把握できるでしょう。

また、エンディングノートに家系図を記入することで、誰に何を書きたいのか迷ったとき、親族関係をもとに考えを深めることができます。

終活で家系図を作成するメリットを解説しましたが、家系図は終活以外にも活用可能です。ここでは、作成した家系図の活用方法を3つご紹介します。

家系図は、お葬式にも活用可能です。残された家族は、お葬式の参列者を予測し、個別に連絡を取る必要があります。その際に家系図があれば、誰に連絡すべきかわかるうえ、参列する親族の人数を確認できます。

お葬式は参列者が多いほど大規模になり、費用も高くなる傾向にありますが、家系図があれば規模も判断しやすくなるでしょう。

病気の中には、遺伝が影響するものもあります。遺伝性の病気はさまざまですが、自分がどのような病気にかかりやすいかを知りたいときには、家系図が役に立ちます。

家系図に直系の先祖・血族の死因を書き込むことで、かかりうる病気が予測でき、予防も可能になるでしょう。

家系図は贈りものにも最適です。自分のご両親やご祖父母へのプレゼントとして、また結婚や出産のお祝いに家系図を贈ってみるのもおすすめです。自分の家系や、先祖について話すきっかけになるでしょう。

残りの人生を楽しく過ごし、納得のいく最後を迎えるために、終活へ取り組む方は少なくありません。終活の方法は人それぞれですが、家系図を作成してみるのもよいでしょう。

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