家紋紹介:花言葉は耐え忍ぶ『茗荷の家紋』
現在、日本には約5,000種類以上の個別の家紋が存在すると言われています。
家紋の中には、表現した絵やその言葉から様々な深い意図や思いが込められたものが多く存在します。家紋に隠された意図や思いを紐解いてみたいと思います。
本日は「茗荷の家紋」をご紹介させていただきます。
茗荷の家紋
茗荷は物忘れの妙薬としてよく知られています。
さらに「ミョウガ」という読み方が神仏の加護を意味する「冥加」に通じている事からこの家紋もよく用いられるようになりました。
「冥加」の「冥」は「暗い」・「暗闇」・「覆われて光がない様子」を意味しています。
さらに死後に行くといわれる「冥界」・「冥土」(めいど)の「冥」も同じ意味があり、
「加」は、神仏の加護の事で合わせて「冥加」は・・・「隠れて見えないところから受ける神仏の加護」を意味しています。
〇物忘れとしての茗荷
〇神仏の加護としての冥加
〇隠されて見えない神仏の恵み
私たちが忘れてしまっていたり無意識の中で隠れて見えていなかったりするなかで、大きな加護(恵)はすでに与えられているのかもしれないですね。
茗荷の家紋は、そんな隠れた恵みを思い出してごらんといっているように思います。
因みに茗荷にも花が咲きその花言葉は「耐え忍ぶ」という言葉のようです。
なるほど…苦労や忍耐が多いという事はその分たくさんの隠れた恵みに触れる兆候ってところかな。
どんな時も感謝を忘れないようにしたいと思います。
知能では解釈できないもの、隠された意図、隠された人生のしくみ、隠された先人達の思い、
隠されたものの中にある深奥な意図や恵みを感じながら生きること、信じながら生きること、それが知恵のある生き方なのではないかと思います。