家紋紹介:優雅で神秘的『蝶の家紋』
現在、日本には約5,000種類以上の個別の家紋が存在すると言われています。
戦国大名などでお馴染みの徳川家の「三つ葉葵」、武田家の「四割菱/武田菱」、明智家の「桔梗」、毛利家の「一文字に三つ星」等など皆様もいろんな家紋が思い浮かぶことでしょう。
家紋紹介コンテンツでは、有名な家紋の由来だったり、あまり見たことがない珍しい家紋など様々な家紋のご紹介をさせていただきます。
もしかしたら、あなたの家の家紋も出てくるかもしれません。本日は、見た目も美しい「蝶の家紋」をご紹介させていただきます。
蝶の家紋
ゆったりと跳び休む時も美しい羽をゆっくり動かせるその姿が優雅で貴族的な雰囲気もあるという事から女性にも好まれた家紋です。
実は平氏一門に愛用された紋として有名です。
蝶は地を這う幼虫から美しい羽根を持ち自由に飛び回る成虫へと変身を遂げることから、人生の変化、成長、覚醒を意味しています。
また、祖霊の化身とも捉えられたり人の生死に関わる霊的なメッセージを運ぶとも言われ神秘的な意味合いも含んでいます。
お客様から聞いた話ですが、南洋諸島で戦死した祖父の慰霊と追悼の為にその戦死した場所(島)に行った時の事です。
草をかき分け長い時間歩いて海岸に面する視界の広い場所にたどり着いた時、
その瞬間たくさんの蝶がいっせいに空にひらひらと舞い上がったそうで、
その蝶を眺めながらここで戦死したたくさんの魂が今、目の前に蝶となって飛んでいるように感じたそうです。
この話を聞いて以降、私もお墓に調査に行った時にちょうど調べているお墓に蝶がとまったりトンボがとまったりした時に同じように涙が出そうな思いになる時があります。
きっとご先祖様が私たちになにかメッセージを伝えようとしているのかもしれませんね。
家紋の写真